月影

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■647 / 親記事)  釣竿屋。
  
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/05/30(Thu) 20:01:15)
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     眼鏡比べのスッドレUPろだ容量がいっぱいになっていたので建て替え。

     物憂げに、天水煙る。
引用返信/返信 削除キー/
■649 / ResNo.1)  なんとなく。
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/05(Wed) 20:36:29)
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     俄、仮初、雨宿り。
引用返信/返信 削除キー/
■650 / ResNo.2)  軒の下
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/06(Thu) 01:11:36)
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     後ろ髪、束ね持ちつ、待ち合わせ。
引用返信/返信 削除キー/
■654 / ResNo.3)  ふわふわのくるま
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/09(Sun) 21:14:31)
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     誰も、見てやしないさ。

    -----

     みすじ叔父さんに対して、抱いてること。

     元気でいて欲しい。
     たぶん、本当に、ただそれだけ。

     叔父さんはいつも
    「同じ傷を持つ者には共感しかできない」
    「支える事ができるのは、傷を持たぬ者だけ」
     という。

     就職で、草臥れていったとき。
     叔父さんを支えることができたのは、“あの人”だけだった。

     “あの人”がいなくなってしまったあと。
     死ぬためだけに生きる人に変わって仕舞った。
     その姿を見て、『少しくらいは』何かできていると思っていた。

     自分の隣にいた“あいつ”がいなくなったときに。
     空いた穴の大きさを、身を以て、知って。
     自分のしていた程度のことで。
     なにひとつ、『埋まるはずがない』と。
     ただの自惚れで、何の役にも立っていなかった事を、思い知った。

     “共感しかできない。”
     叔父さんは、自身を顧みてそう言っているのだろう。
     でも、『傷の無かった時代』に、支える事ができなかった。
     似た想いをして、やっと『判った』時には。
     支える『資格』は、無くなっていた。

     だから、せめて。
     支える事はできなくても。
     これ以上、躓かないように。
     どっちに傾いで、どう転ぶのか、少しくらいは判るから。
     足元の石ころを退けるくらいなら。
     たぶん。きっと。できていると、いいなと思って。

     元気でいて欲しい。
     自分で、そう出来るなら、できればそうしたい。
     でも、叔父さんの事を元気にできるなら。
     自分でなくてもいい。

     しおれていた14年前。
     “あの人”が現れて、段々、落ち着いていく様子を見て。
     自分では駄目だったという、落胆以上に。
     元気になっていくことに、心底、安心した。

     ……もし、今からでも。
     誰か、添い遂げるつもりの人を連れてきたとしたら。
     それを、想像したとき。
     幾許かの、寂しさを覚える、それ以上に。
     湧いてくるのは、安堵感の方で。
     二人分の弁当作ってあげよう。
     重箱とお揃いの弁当箱、蒔絵で仕上げてあげたら喜ぶかな。
     ……そんな、どうでもいいことばかりが過る。
     
     故に。
     “親愛か、慕情か。”
     問いの答えは、『両方』なのだ。

     何も必要が無いのは知っている。
     食事の支度も、洗濯も、それ以外の事も。
     叔父さんの収入があれば、代行先はいくらでもある。
     実際に、普段はそうしているはずで。
     たまの来訪時にやる、それ自体が、不要な行為だと、判っている。

     それでも、いつか。
     いつか、一番大事な“あの人”の傍にいったとき。
    「気に掛けてくれる人がいたのね」
     とでも、ひとこと、ただ、そういってもらえたら。
     ――自分以外に、もっと、気に掛けてくれる人も、いるかも知れないけれど。

     叔父さんは、独りぼっちじゃなかたんだと。
     “あの人”が、安心してくれたなら。
     それで、いいかなって。

     叔父さんが、元気なら。
     それでいいかなって。

     ただ、それだけ。
     
引用返信/返信 削除キー/
■655 / ResNo.4)  一束、掬い
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/10(Mon) 00:11:41)
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     好きな人の。
     髪が好き。

    -----

     長い、髪が好き。

    「長い方が好き」

     だから、伸ばすようにした。
     隣にいて、笑う、その時の。
     色素の薄い、輝くような。
     ふわふわ、さらさら。
     流れて揺れる髪が、好きだった。

     長い、髪が好き。

    「構わんよ」

     ぶっきらぼうに、告げるだけ。
     それでも、拒まずに。
     色素の薄い、光沢のある。
     ざらざら、はらはら。
     流れて棚引く髪が、好き。

     長い、髪が好き。
     好きな人の、長い。
     髪が、好き。
引用返信/返信 削除キー/
■659 / ResNo.5)  盆には、たぶん。
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/20(Thu) 20:50:50)
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     墓参り。

    -----

     みっつんと、VIVAで話してた時。
     モノローグにあった、叔父さんにまだ言えてないこと。

    =====

     土下座回りで、ぼろぼろになって訊ねた、“彼女”のうちで。

    『君が悪い訳じゃないのはわかってるけど。
     君を見るとお母さんおかしくなっちゃうから。
     もう来ないでくれる?』

     未だに。
     彼女の、墓の場所を知らない。

     行くのが辛かった事もあるけど。
     鉢合わせるかもしれないから。
     月命日や、毎年の、ささやかな慰霊祭。
     “現場”へ、花を供えにすら、行ったことが無い。

    =====

     上手く眠れない日がある。

     あの日、あの時の、土塊れの中。
     意識が在ったのは、僅かな時間だったはずなのに。
     気が遠くなる程、厭に遅い時の流れの只中。
     真っ暗で、動く事も出来ず、息ができなかった。

     今も、まだ。
     部屋を真っ暗にして、横になると。
     急に、息の仕方が判らなくなって、苦しくて、眠れない。
     夜道や、暗い廊下を歩くのは、平気なのに。
     暗い中で、床に入ることが、できない。

     明かりの消えた部屋で、眠れない。

    =====

     未だに、あの時の夢を視る。

     土砂の中は、真っ暗だったのに。
     夢の中、掴んだ誰かの手だけ、色が在る。
     倒れている顔の前に、土からはみでた髪にだけ、色が在る。

     必死に、土を掻いて、退けて。
     掴んで引っ張り出すと。
     いつも、肘から先が無い。
     いつも、あたまからしたがない。

     眠るのが、本当は、怖い。

    =====

     したい、と、できる、は別。

     かといって、したい気がある訳でもないのは。
     みっつんに話した通りだが。

     “できない”のは、『物理的な』意味であるということ。

     根本から1/3しか、残っていない。
     ふくろのなかは、にせもの。
     治療中の、世話人の看護師と医者に以外。
     まだ、誰にも、見せたことが無い。

    =====

     話している最中。

     ほんとうは、すごく。
     髪を触りたかった、こと。

    -----

     じゃあ、盆に参る、この墓は。
     誰の墓か。
     それも、知らない。

     叔父に、連れてってくれと、強請った事があるかも知れない、その墓は。
     だれのものかも、わからない。
     だれのものでも、ないのかもしれない。

     うそをついて。
     誰でもない、己自身に、嘘をついて。
     こころが壊れないように、するためだけの。
     不義理の墓。
引用返信/返信 削除キー/
■660 / ResNo.6)  裾をくいくい。
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/20(Thu) 21:59:04)
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     みすじ叔父さんのスーツの裾を引く。
     本人から、贈り物の意味を聴けるのは、いつになるんだろう。
引用返信/返信 削除キー/
■661 / ResNo.7)  うにうにころころ
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/22(Sat) 03:19:17)
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     約2mの野郎につけるような擬音ではない。
     
     実際の返事はまだなので。
     これはまだ、不定の未来。

     しぬくろさんは無事にきんだ。(?)

    -----

     仮にこういうことになったとして。

     みすじ叔父さんとは、特に一緒に住んだりするわけでもなく。
     今まで通り、たまに泊りに来るだけ、位の距離感なのではなかろうか。

     叔父さんは、生業的なものもあって、眠りの浅い人であろうし。
     車中泊や、座り寝、みっつん宅でも寝袋で就寝したりと、ゆっくり眠る事というのが、余りない……ということは、今までの12年を振り見て、何となく察している。
     だから、普段は、別々に。別の部屋に、寝床を用意して、朝も特に起こしに行ったりはしない。
     そういう、『今まで通り』のことを、続けていそうな気はする。
     
     でも、仮にもしも、『返事』の内容が、本人にとって『よいもの』だったとして。
     それでも、変わらず、いつも通り別々に寝る支度をする様子に。
     なんとなくで、叔父さんが問うたとして。
    「夜中に便所とかで俺が起きたら物音で寝らんないだろ」
     と、尤もな事を、言うには言うのだけど。

     夜中に起きる理由は、『便所“とか”』という、その言葉通り。
     『まだ言ってないこと』のいくつかのせいで。
     眠れなかったり、起きてしまったりして。
     ただでさえ、余り眠れないだろうに。
     そのせいで、折角の眠りを妨げてしまうことを。
     本当は、気にしていたりするのだろう。

     それでも、ある日。
     叔父さんがいつもの時間に起きてきたら。
     いつもあるはずの朝飯と弁当が、見当たらなくて。
     それどころか、起きた形跡が何もなくて。
     最初は、寝坊か何かだろうと、「まぁそんな日もある」位に考えていたのが。
     なんか、急に。今までの『勘』で。ぞっとするような心地を覚えて。
     思わず見に行ったら、部屋の中で、蹲ってるのを見つけたりして。
    「よなか、くすり、のみわすれちゃった」
    「もう、のんだから、だいじょぶ」
     だとか、くったりしながら、弱弱しく、無理に笑おうとするのを、見てしまって。

    「次からは同じ部屋で寝る」

     少し強めに意思表示したり、してほしい(妄想)。

     それから、同じ部屋に寝るようになったとしても。
     部屋を暗くすると眠れないわけで。
     叔父さんが眠れるように、と暗くすると。
     息ができなくなったり、するわけで。

     どうにか眠れた日があっても。
     怖い夢を視たり、することが時にはあって。

     過呼吸で、結局、眠れなくなったり。
     夢見の悪さに、飛び起きたり。
     そんな些細な物音でも、やっぱり、叔父さんは起きてしまうだろうから。

     気づかれないように。
     気づかれないように……
     用を足しに行くふりをして、茶の間で落ち着くまで過ごしたり。
     息を殺して、蹲って、じっと、もう一回眠れるまで。じっとじっと……
     でも、叔父さんはそう云う“気配”にこそ、敏感だろうから。
     直ぐに見つかったり、そういう時もあって。

     それを誤魔化そうとして。
     大丈夫、平気、直ぐ眠れる、というのだけど。
     きっと、殆ど、うわごとで。

     でも、叔父さんの髪を握ってると、少し落ち着くから。
     それだけ、必死に掴んで。
     自己暗示のように、大丈夫、大丈夫と唱えて。
     そうしてるうちに、いつの間にか眠っていたりは、するのだろうけど。
     流石に、そんなの何回も、放っておける訳もなくて。
     黙って寄り添ったり、頭を撫でたり、背に手を添えたり。
     そんな日が在ったりするのかも知れない。(妄想)

     そういうことをしているうちに。
     段々、段々、落ち着いて眠れるようになっていくといい。
     髪を握って、朝まで、すやすや眠って。
     うにうにころころ。
     ご機嫌そうに、布団に転がってるといい。(妄想)
引用返信/返信 削除キー/
■662 / ResNo.8)  イメージの問題
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/22(Sat) 21:38:21)
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     不定の未来に対する妄想。

     普段の様子だけを見てると、かなり想像し辛い。実際。
     想像はできないし、まぁまずないだろうなぁ、と思っているし。
     たぶん、そういった事が一切起きないままでも、不満を抱いたりすることは全くないんだろうけど。
     嫌なのかというと、別にそんなことはない。
     望まれる分には、むしろ嬉しいんじゃないかな。
     という、話。

     釣竿屋自身には、その手の感情と、その手の欲求に、あまり結びつきはないし。
     行為自体を欲する感情というものも、殆どない。
     そうしたい、とも、して欲しい、とも別に思わないし。
     湧いてくるから発散する、という生理現象としてのそれとも、無縁。

     なら、なぜ、厭ではないのか。
     望まれる事を果たすということは、何らかの『役に立つ』ことで。
     『役』に立てるのなら、ただ、それだけで嬉しいから。
     そんな単純なことだったりはする。
引用返信/返信 削除キー/
■663 / ResNo.9)  触るということ
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/22(Sat) 21:54:44)
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     不定の未来に対する更なる妄想。

     まぁ妄想だから。
     なんだけど、直投げはしぬくろさんがきんで駄目らしいので、ここにそっ上げ。

     段々、髪以外も触るようになってきたり、なんかそういうこともあるんじゃないかな。
     釣竿屋的な、髪に触れたい欲求というのは、自分(の精神安定)の為であるという面のほうが大きいのだが。
     テスト本編中でも時々やってた、叔父さんの頭を撫でたりする行為は、どっちかといえば、叔父さんを慮る心境の比重の方が高かったりはする。効果は全くないかも知れないし、効果が無いだろうことを承知した、その上でも。

     だからたぶん、『叔父さん自体』(全体指定)を触りたい、というのは。
     自分の安定の為もだけど、なんか、触れることで落ち着いたりする可能性が少しでも在るのなら、そうだといいなぁ、という。
     一応、逆効果である(嫌がられている)事も考慮はしていて、だから先に「触ってもいい?」と必ず訊くようにしている、みたいな。なんかそんな感じの。

     手をぺたぺたなでなでしてるのも。
     たぶん、手そのものだけど、そこにある傷を撫でたり労わったり。
     している、つもり。
     つもりでしかない、という事も、やっぱり考えた上で。
     だから、全体について、触っていいかを訊きはするけど。
     結局、触るのは手だけだったりするんだろう。

     とかなんとか。
     最初のうちはそんな感じで距離を保ってるけど。
     次第に慣れて来るとか、心許してくるとかで。
     そのうち、もっといろんなところ触るようになっていったりするといい。(妄想)
引用返信/返信 削除キー/
■666 / ResNo.10)  贈り物の行方
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/06/25(Tue) 02:51:17)
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     白黒のちいさなとりぬいは、愛車の鍵に。

     魔除けの銀環は……
     『魔除け』だから、多分、肌身離さず持っている方がいいんだろう、と考えはするものの。
     首から提げるのもありきたりかなぁとか。
     帯飾にすると、丸腰になったとき肌身から離れちゃうなぁとか。
     端末に付けると、万一無くしちゃったときやだなぁとか。

     じゃあ、想い入れが一番あるのはどこ?
     と、考えたとき。
     やっぱり、髪になってしまうのであった。

     一応、紐もつけてはおいて。
     風呂んときとか、髪洗ったりするときだけ、外して手首とかにぷらーんする感じになりそうな。
     なんかそんな方向性で。
     
引用返信/返信 削除キー/



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