月影

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■679 / 親記事)  釣竿屋とねがいごと
  
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/08(Mon) 00:31:07)
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     ささのは さらさら。
引用返信/返信 削除キー/
■680 / ResNo.1)  夜風に
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/08(Mon) 00:31:44)
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     はくしの たんざく。
引用返信/返信 削除キー/
■681 / ResNo.2)  とどかない
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/08(Mon) 00:32:54)
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     逢えないひと 逢いたいひと。
引用返信/返信 削除キー/
■682 / ResNo.3)  いま
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/08(Mon) 00:38:55)
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     いま 逢いたい ひと。

    -----

     星に纏わるものは。
     本当は、想い出すから。
     触れない方がいいし。
     触れないようにしてきたけど。

     今年は、どうにか、大丈夫だろうかと。
     少し頑張って。
     やっぱり、ちょっとだけ、駄目で。

     駄目だけど。
     証書の時みたいに、呼び出さずには、たぶん。
     なんとか、我慢できるから。

     大事な、魔除けを抱えて。
     ひとりで、ねむるのだろう。
引用返信/返信 削除キー/
■683 / ResNo.4)  星座を視た夜
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/10(Wed) 01:51:59)
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     ささのは、さらさら。
     風も止み。
     さらさら、鳴るのは、銀の束。

     ねがいごと、ひとつ。
     わがまま、ひとつだけ。
     聴いてくれますか。

     叶わなくて、いいから。
引用返信/返信 削除キー/
■684 / ResNo.5)  まぼろし とけた
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/11(Thu) 21:32:14)
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     わかってるんだ。

     本当は。
     だれも来やしないって。

    -----

     叶わない、ねがいごと。

    -----

     “逆”でなければ、ならないのに。

     微動だにせず、隣に座って。
     よく頑張っていると、云えるように。
     成らないと。
     成らなければ、いけなかったのに。

     だいじょうぶ。
     へいき。
     なんともない。
     もんだいない。
     へいきだから。
     へいきに、ならなきゃ。

     いつまでも。
     心配ばかり、されてしまう。
     俺は、助けたかったのに。
     また、助けられて、ばかりに、なって。

     だいじょうぶ。
     へいき。
     なんともない。

     あしたになれば。
     わすれてるさ。


引用返信/返信 削除キー/
■685 / ResNo.6)  空白の日々
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/11(Thu) 21:38:59)
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     まだ、聴けないままの、本心。
     少年を通じて、渡してきた、品々の。

     『何か』思う所は、確かにあるのだろうけど。
     まだ、『逢う気に成れない』か、『逢いたくない』か。
     何にせよ、顔を合わせる事は、迷惑になるのだろう、と考えて。
     あちらから、赴いて来るまで。
     自分からは、呼び出す事も、連絡をする事自体も、控えるのではなかろうか。

     もっと、色々言ったほうがいいと思う。
     少年に言われては、みたけれど。

     逢いたがらないひとに、無理に逢おうとするのは、よくないだろうし。
     おくりものは、間違いなく、本当に、莫迦みたいに嬉しかったし、嬉しいけれど。
     それに浮かれてはいけない、と。
     今までの自分が、警告を発してくる。

     少し、間を置いて、改めて考えるたび。
     昔から、昔を知ってる方からすれば。
     自分のことは、結局、小さい子供のまま、そういうふうにしか見えてないのだと。
     どうしたって、支えることも、隣に立つことも、できはしないのだと。
     しっかり、想い出せ。
     思い上がるな。

     頼る先のない人の、頼りになりたかった。
     なれなかった。
     なりたいだけでは、なれないのだ。
     なることはできなかったと、いい加減に、認めるべきだ。

     たぶん、自分が、知らないだけで。
     頼る先は、もう在るのかもしれない。
     だから、だから。
     そっとして、おくほうが、きっといい。

     そうやって、そうやって。
     云い聞かせながら。
     できるだけ、できるだけ。
     健やかでいてくれることを、ただ、願って。
     逢わない日々を、静かに過ごしていくのだろう。

    -----

     VIVAで言った、『野郎同士だし』の意味は。
     同性関係がおかしなものである、という認識から発したものではなくて。
     『女の恋人がいた』という、過去の事例から。
     叔父の恋愛志向が、『女性にしか向いていない』ものである、と推測した上で。
     野郎になんか見向きするはずがない。
     ……という見解からのもの。

     あくまで、個人の嗜好からは外れているのに、それを知った上で想いを伝えた、という……
     なんかこう、きゅうりあんまり好きじゃない人に、このきゅうりおいしいよ、と勧めた時のような。
     そういう、『個人』への対応としてはミスマッチになる事に対しての、己への揶揄であって、世間的な価値観から、野郎同士はおかしなものだ、と言ってるわけではなかったりする。

     現場では、贈り物に浮かれて仕舞ったけど。
     まぁ運営期間的な要因もあるとはいえ。
     これだけ、間が空いていれば、冷静になる時間もたんと取れただろうし。
     子供としか見られず、気に掛けて貰えているのは、身体の事とかを心配してるだけで、何か弱弱しい老人とかそういうのを放っておけない的な、それ以上の感情なんてものはないはずで。
     なにより、叔父が「その気」になれるのは、女性以外にはないから。
     慕情に対しての応答は、やっぱり『NO』しか有り得ない。

     荷物のお遣いを少年に頼んだりして、直接、逢わずに済ませたのは、それを伝えることを、躊躇っているのかもしれない。
     だから、云う気になって、その気になるまで。
     逢いに来る気に、なるまでは。
     呼び出したり、連絡したり、そういうことは、しないように。

     たぶん、なんか、そんなかんじ。たぶん。
引用返信/返信 削除キー/
■686 / ResNo.7)  カジュアル故人
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/15(Mon) 19:41:36)
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     のえこさん(違)

    「知ってるか、二輪ライダーが革っ張りのライダースーツを着るのは、皮革素材は摩擦ダメージに非常に強い耐性があるからなんだぜ!」
    「時速数十キロでスッ転んだとき、フツーの綿素材だと、慣性滑りで路上何十メートル分もみじおろしにされちまうからな!」
    「あとかっこいい」

     釣竿屋がプラネタリウムや星祭りで駄目になる理由。
     斗(ひつき)の命名元は、南斗六星。斗宿。黄道十二星座のいて座の一部。
     イバラからも、恐らく、モデルである茨城県と同く、夏空に見えることになる。
     イバラナイズしてあるイシカ(石川県)も、見える星空は同じく。

     プラネタリウムは北半球、南半球、季節も問わず、夜空を“いつでも”見ることができる。

    「あれが『俺』なんだってよ」

     それを知ってから、たぶん。
     何回も、一緒に観に行った。
     お決まりのデートコース。

     彼女は星座で。
     星座はそこに見えているのに。
     いる筈なのに、手など届く筈がなくて。
     ただ、遠くて、遠くて。

     誰かが誰かと、幸せそうにしている、そんな景色よりも、ずっとずっと。
     色んな事を想い出す場所。
     それが、釣竿屋にとっての、プラネタリウム。
引用返信/返信 削除キー/
■688 / ResNo.8)  向こう岸
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/22(Mon) 00:22:21)
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     賑わいを、眺めるだけの。

    -----

     渡れない岸。
     まだ、渡ってはいけない岸。
     彼岸の向こう。

    -----

     はしゃぐ学生でもあるまいに。
     賑わいの中に、連れ立っていく。
     そんなこと、望むはずもなかろうから。
     灯りの袂、縁日の気配を、対岸に眺めて。
     呼んでもいないひとのことを、空席に想うだけ。
引用返信/返信 削除キー/
■702 / ResNo.9)  呼んでみたい
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/28(Sun) 01:49:35)
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     ほんとうは、叔父さんの好きな人しか。
     駄目なんだって、わかってるけど。
     一度くらいは、どうかなって。

     ごめんね。
     もうよばないから。
引用返信/返信 削除キー/
■703 / ResNo.10)  もうよばない
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/28(Sun) 03:19:45)
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     ほんとうのこたえは、叔父さんにしか返せない。
     それを聴くことは、あるんだろうか。
引用返信/返信 削除キー/
■704 / ResNo.11)  付き添い
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/28(Sun) 15:29:30)
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     ただの介助だったというオチ。

     釣竿屋は、右目の視力が極端に悪い。
     今は無理矢理、視力矯正してなんとかやってるが。
     これ以上悪くなると、免許の更新でアウトになる。

     屋内での日常生活は兎も角。
     愛車には乗れなくなる。
     病院への通院の類は、タクシーでも使えばどうにかならなくはないし。
     最悪、愛車は諦めるしかないのだろうが。

     仕事用の資材の運搬のための、軽トラやリフトを運転できなくなると、工房に住む事自体が難しくなる。
     それまでに弟子が出来て、その弟子が下宿してくれて、免許を取得してくれるのなら……同じ仕事をするわけだから、運搬の類を任せてしまう事は出来なくもないのだろうけど。

     右目が使い物にならなくなる前に、弟子を取れるのか。
     眼科に行く度、そんな事が、ふと過ったりもするんだろう。
引用返信/返信 削除キー/
■705 / ResNo.12)  かわいいって
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/28(Sun) 15:31:10)
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     『まぶしい』してるのが可愛いと言われたので。

     流石に同じ顔してる奴に聴いても、そうだとは言わないだろうな、みたいな。
引用返信/返信 削除キー/
■706 / ResNo.13)  かわいいらしいよ
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/28(Sun) 15:32:35)
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     釣竿屋的には、叔父さんは時々かわいいから、かわいいんだよな。

     それとは無関係に、「うこ」って呼びかけたらうことうここが両方反応するという小ネタ。
引用返信/返信 削除キー/
■707 / ResNo.14)  ふにゃー
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/07/28(Sun) 22:50:30)
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     おいさん傍にいると気が緩んじゃうんだ。

     猫飼いは猫を吸うらしいが。
     鳥飼いもだいたい鳥を吸う。

     尚、釣竿屋の医師指導的には、本当はやってはいけない。
     医者にばれたら破茶滅茶に怒られる。

    -----

     事故以来、気を張って、余裕がわざとなくなるような生活をしてたけど。
     釣竿屋は地味に末っ子で。
     一卵性の双子ではあったけど、兄貴の方が向こう意気が強いし、小さい頃から庇われる事の方が多い生活をしてたりして(兄貴は兄貴で、行き過ぎるちょっと手前くらいで弟が止めて呉れるから、という無条件で無意識の信頼を持ってて、傍目にとんでもない無茶をしがちだったりという節はあるのだが)。
     生まれた時から、本家のお坊ちゃん扱いで、まぁやっかみも多少はあったかも知れないが、みすじ叔父さんみたいに、面倒を見て呉れる優しいひとと、幼年期から付き合いがあったりで。

     実のとこ、根の部分では、結構、ゆるいというか、なんかそういう所がある。
     師匠夫妻を支える側に回ったり、うこたちの面倒を見たり、独り立ちして弟子を取る使命があったり……それこそ、叔父さんに対して支えたり手を牽いたりしてあげたくて、それができるくらいしっかりしなきゃいけない、という思いだとか、そういうことが色々あって。
     しっかりした大人でいることを繕って、繕う事を当たり前にして、漸く、当たり前であることに落ち着いてきたところ、だったのだろうけど。

     言ってしまったこととか、それに対する反応とかで。
     繕ってたものが少し緩んで、昔の部分が覗き見えたら、こんな感じなんじゃないだろうか。
     とか、まぁ、そういう。
引用返信/返信 削除キー/
■709 / ResNo.15)  2コマ落ち
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/08/05(Mon) 00:46:49)
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     ぐあー。(棒読み)

     実際のところ実際になんと返事をされるかは不明。

    -----

     訊いたところで。
     物理的に、成れない『側』が存在して。
     だから、望まれない限りは、そんな事が起きるはずもなく。
     望む事があるかといえば、それもないだろうから。

     仮の話以外の、なんでもない話。
引用返信/返信 削除キー/
■711 / ResNo.16)  万一の中の万一
□投稿者/ 総元帥兼皇帝 -(2019/08/06(Tue) 21:05:05)
    900×900 => 250×250

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     万に一つでも。
     こんなことをする日は来るのだろうか。

     触るくらいはするかも的な捏造と幻覚。

     釣竿屋が自分から誘う事はないし。
     叔父さんがそんな気を起こす事もないだろうから。
     決して起きない、ただの幻の出来事。

    -----

     何かが罷り間違って、叔父さんが辛抱堪らん事になっても。
     叔父さんは『商売女としかしない』らしい。
     そういう気を起こす『可能性』があるのは、やっぱり女性だけなのだ。

     だから、男である自分が求められる事は、絶対にないし。
     何かの手違いで、そういう事をしようと、頼むとしても。
     相手をするのは、気が進まないだろう。

     応じるとしても、それは、断るのが可哀相だからとか。
     庇護とか保護とか、そういう観点の判断であって。
     情欲からのものではなく。
     その時の行為は、『作業』に近いものだ。

     『役に立てる』なら、どうされたって構わないとは、思っているが。
     役立つどころか。
     選択肢の中に、最初からない。

     他所の何処かで、『プロ』とそうしているのだろうという事に。
     慕情の部分は、少しばかり、寂しさを呼ぶけれど。
     親愛の部分は、自分には出来ない事をしてくれる人が、他にいるのだ、と。
     安堵を覚えている。

    -----

    「俺は、下手糞だし、『役』にも立てないけど」

    「少しでも、何か、思うことがあって。
     今までの、十二年の間。
     気づかない振りしてた人の中に。
     『待ってる人』が居たかも知れないって……
     ……あれは、『そうだったんじゃないか』って、想い出したら」

    「その女(ひと)、迎えに行って、あげて」

    ------

     それはこっちの台詞だと、言われてしまうかも知れないが。
     『あれはそうだったんじゃないか』
     十数年ごしに、自分の気持ちには、もう気づいてる。

     ただ、それが。
     待ってくれている人、ではなかった、というだけで。
引用返信/返信 削除キー/



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