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| 思った以上に動揺する自分に二重に動揺するみたいな……
三男(ユイ)は見慣れないぱっぱの様子にあわあわ。 四男(セディ)だけ地味に口に出して追い打ち掛けてるのが個人的ポインヨ。
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このあと、ぼそっと何回も「ぴゃい」で追い打ちを掛けてくるセディに対し、ユイがぱっぱいじめるな的に頬をつまんでぐにぐにするのとかを、何となくほのぼのと(?)見守りつつ。
其れなりに落ち着いた飼い主に、そういえばといった様子で。 或いは、全く別の機会にでも、 「母さんがたまに呼んでるそれ、なに?」 とかハルカが尋ねたりする事も、あるのかもしれない。
呼び掛けて反応してる以上、愛称か何かだという察しはつくだろうけど。 公称(と現状のライセンス名義)に使ってる『闇』には掠らないし。 まっまは本名(タジマ・キリカ)とか、ハルカに『ハルカ(遥)』と名前をつけたように、愛称を何か考えるにしても、漢字圏から取ってきそうな印象だし。 今迄の飼い主まわりでは聞いた事のない単語だろうから、『出所(由来)はなんだろう』的な疑念くらいは、持つかも知れない。あるかなー、どうかなー。
まぁ兎も角、訊かれる事があった場合には。 おもむろ、端末に向かって。 「……ODE、半径50m圏内の生体反応」 『家族以外の反応はありません』 「電磁波及び霊障その他通信網確認」 『当端末とセディオレイスデータリンク用以外の通信を遮断しました』 ……と、やたら気を配って、家族以外その場に誰もいないことをやたら念入りに確かめてから、漸く。
「……名前」
ぽそっと、若干言いにくそうに言ったりするんだ。たぶん。 これも、まっま完全勝利前だったらはぐらかしてた気がするけど、断髪式終わってからなら、聴かれればちゃんと自分で答える。
ただ、非常に念入りに、『それが本名であること』を他に知られる可能性を除外しようとする。 教えたあとも、「……他人が居る所では、呼ぶな」と、極力、外部への漏出を懸念する事を云う。 飼い主的には、『その名前の人物』は『とっくの昔に死んでいる』ことにしておきたい。該当名称で活動してる存在がいる状態を『公には』存在させたくないのだ……
顔も、何処にいるかも知らない『父親』が唯一、自分に与えたもの。 その父は、女しか生まれない一族に男で生まれたせいで、母と姉を捨てた。 実父は、前夫を亡くして失意にあった母を救ったらしい。 姉は失意の母を救った継父に尊敬の念を向けていたとも聞いた。 父の蒸発で、母は以前以上に心を病み、腹違いの姉の憎悪はそのきっかけとなった自分に向いた。 二人からは、存在の拒否と罵声しか聴かされたことがない。 経緯は全部、たまに母の様子を見に来る親戚に知らされた。
父の付けたものだから、父はきっと覚えているだろう。 だから、『その名前の男』はもう死んだ。この世の何処にもいない。居なくなった……と。 霧と、風と、霊障と、電磁波の噂にでも、世界のどこかにいる父の耳に入れば。 父は、母と姉の元に、帰って呉れるかも知れない。 そうしたら、母はまた、元気になるかもしれない。 今度こそ、三人で、幸せに暮らして呉れるかも、知れない。 だから、
「……余り……呼ばないでくれ」
でも、本当は。 呼ばれると、嬉しいんだ。
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一応、『PLレベルの話』としては、本編中のはまっまの気持ちに応えるめっさげ(26回)の中で、そっと耳打ちしている。 他、旧来から付き合いある知人とかは普通に知ってるし、俺も特に隠蔽とかはしてないので(ついったーの自己紹介欄にも堂々と書いてある)、察しのいいひとは既に「お気づきになられましたか」状態だろう…… いや、流石にそんな木っ端情報に興味示すほど見てる人いないと思うけど…… 隠蔽はしてないけど、率先して公言してもない、くらいの。
飼い主自身も、名前聞かれると「今は『闇』と名乗っている」といった言い方をするし、「俺だと判ればなんと呼ぼうが構わん」と続ける。 まぁ実際拘りないしな……2年前の愛称『ふがし』だし…… 3期の僚機(ピーちゃん)はまぁ特に奇をてらうでもなく『ヤミー』と呼んでました。 なんにせよ、偽名である、または、以前は他に別の呼称を持っていた、という事は、最初の段階で提示していたりするのでした。た。
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