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| 「インチキ宣教師の説法でも聴いてくかい?」
最終日のまったりタイムに宿屋で適当な説法をのたまう輩。 テーラの『夢のようなもの』である『心のテラリウム』に足を踏み入れ、15日間を過ごした棺桶屋。 死門の錠前として生死の境界に在る者が語る、インチキな『小さな死』の話。
----- 自称はインチキ宣教師で。 表向きの職業は、葬儀関連専門の神職であり、棺桶屋。 なのだけど、この『表向き』っていうのは、受肉した現世に於いての身の上のこと。 本体というか、本懐は『錠前』。 死後世界観の概念的に現れる、死の門、その開閉権限を持つ錠前。という概念。 本来的に、『錠前』とは『錠と鍵』がセットになったものを指すので、鍵としての機能も有している。
なんだかんだ言って、普段の胡散臭い振る舞いはわざとだったりはする。 死にまつわる業務というのは、忌避される事が多いもので。 同業の神職者からしても、余り扱いが良くない時期が長かった。 腐敗や疫病のリスクもあるし、御遺体の扱いによっては不遜云々あるだろうし。 表面的には、柳のように受け流す方が世渡りし易かったとか色々あって、インチキ宣教師は平素はインチキを謳って胡散臭さ全開で過ごしている
世渡り云々以外にも、『目立つ容貌と言動』をする事には、その『錠前』としても一定の意味がある。 要は、生前にそういう“印象”を与えた相手が、死後に顕れる何らかの門(生死の境界)概念に遭遇した時、錠前としてその場に居ることができる、という。 己の管轄域に相手を呼び込む、或いは、異なる管轄へ己を召喚させるための布石みたいな感じ。
まぁ、折角ね、“印象”がモノをいう世界へのエントリーだったからね。 そいういう設定つけときたいじゃない? みたいなアレよ。 この冥は、ふわにしかいない冥だしね。
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